スターウォーズ アフターマスを読んだよ!

スターウォーズのスピンオフ小説であるアフターマスの日本語版が今年の夏に発売されていて、ついに読み終わったよ!なかなか分厚くて、すごく読み応えがある面白い本だった!読み応えがありすぎて英語で読むのはなかなかきつそうだったから、日本語版出してくれて本当に有難うございます続編もお願いしますヴィレッジブックスさん!

スター・ウォーズ アフターマス

スター・ウォーズ アフターマス

 

せっかく読んだのでちょっとレビューというか読書感想文みたいなの書こうかね。このアフターマスは、「エピソード6/ジェダイの帰還」の半年後、つまりフォースの覚醒の29年前のお話。エピソード6と7の間の空白の30年間の出来事を辿る「ジャーニー・トゥ・フォースの覚醒」の中の1作だから、今までの映画作品と最新作をつなぐ重要な作品。まあ簡単に言うと、フォースの覚醒への伏線を後付けでどんどん作っている感じかな。でも29年前の出来事というだけあって映画の主要キャラクターはまだ生まれてない人ばっかりで、あんまり直接繋がってる感は無いけどね。

 

この物語の舞台となるのはアキヴァという惑星。アキヴァという名前に聞き覚えがある人はいるだろうか?まあ、いないでしょ。だってこの小説で初登場の惑星だもん!そして話の内容はまあスターウォーズらしく帝国軍と反乱軍の戦いなんだけど、面白いところは帝国軍はエンドアの戦いで第2デススターを爆破されたことによって皇帝とダースベイダーという2トップを失い、さらに重要な人物は皆デススターにいたため指導者が一斉にやられて混乱している状態。そして反乱軍はエンドアの戦いを機に新共和国軍と名前を変えて、あらゆる星からの支持を得て行っている状態。つまり帝国軍と反乱軍(新共和国軍)の力関係が完全に逆になってしまったということ。

 

そんな中で帝国軍の生き残りの将校たちがアキヴァで今後の方針を決める重要な会議を始める。そして同じ頃アキヴァには新共和国軍のパイロットであるウェッジ・アンティリーズとノラ・ウィクスリーがいた。さらにノラの息子であるテミンや、賞金稼ぎ、元帝国軍の将校など、登場人物が多い多い!さらにほとんどが初登場の人だからかなり人間関係が複雑でこんがらがるね!そしてこのアフターマスは3部作で、まだお話は始まったばかり。そしてこの3部作で帝国軍と新共和国軍の戦い、そして帝国軍の最期について語られるんだろうな。フォースの覚醒の主人公であるレイが暮らしていた砂漠の惑星ジャクー、あそこで帝国軍と新共和国軍の最後の戦いであるジャクーの戦いが繰り広げられたらしく、そこまでの展開が気になるばかり。そういえばアフターマスでもジャクーがちらっと出てきて、そこでは「こんな辺境の惑星で戦いなんて起きるわけがない」的な事が書かれていたはず。それが半年後にはご覧の様子に...みたいな伏線けっこう好き。

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この小説で一番面白いと感じたところは、帝国軍で実際に働いている人が何を考えて行動しているかが分かるところかな。スターウォーズっていうのは今までどの映画も共和国軍、反乱軍の目線で描かれているから、完全に帝国軍っていうのは悪なんだよね。だからこそスターウォーズは善悪の境がわかりやすい作品だって言われているんだけど。

そんな中でフォースの覚醒では今まで感情が描かれることなんてなかったストームトルーパーの中身が主人公になったりと、悪と言われている人も何かしらの理由があってそれをしているっていうのが面白いよね。だって帝国軍の人は別にフォースが使えるわけじゃないから、ダークサイドに落ちるなんてことはありえないわけじゃん。そもそも帝国軍の人のほとんどはフォース自体を信じていなかったりするし。エピソード4でもフォースを馬鹿にした帝国軍の人がダースベイダーに首を絞められていたけど、今はフォースを自由自在に使える人がルーク・スカイウォーカーただ一人っていう時代だからね。フォースを使える人が周りにいなかったら、そりゃあフォースを信じないわなっていうね。