スター・ウォーズ小説を読んでみたい人へ

スター・ウォーズ小説は面白い!それはもうひたすらに!けれどハードルが高すぎて読むのが大変!この記事はスター・ウォーズ小説に興味がある、もしくは最近読み始めたという人に捧げる、少しでもその難しさを取り払って面白さを伝えたいというものです。では行ってみよう!

 

小説において一番大変なのは、文字を読んでその風景を思い浮かべること。一般的な小説だと舞台は地球で、登場するキャラクターも人間で、と詳しく思い浮かべようとしなくても身の回りの様子を考えれば良いので想像しやすいですね。

でもスター・ウォーズ小説は舞台も違う、キャラクターも様々、知らない文化や武器や宇宙船がわんさか出てくる、とても想像しにくい世界。なので、やはりそのための一番良い方法は映画を観て世界観を掴むこと。というかスター・ウォーズはそもそもが映画なので、読者は映画を観た事があるという前提で書かれてるし。

かと言って全ての映画作品を観ていなきゃいけないのかと言われると、そういうわけでもなかったりする。ここで重要になるのが小説の時代設定。一本の時間軸の中に映画作品が点々と並んでいるので、同じ軸の上にある小説は必ず「エピソード何と何の間の時代」と説明されます。例えば「3と4の間の時代」という小説がある時、つまりこれは銀河帝国が銀河を支配していて反乱軍が立ち上がり始めた時期だ、というイメージが持てればもう完璧。このイメージを持つには「エピソード3/シスの復讐」と「エピソード4/新たなる希望」の内容を知っていないと厳しいけれど、時代が離れている7や8は観てなくても問題ないと。逆に「6と7の間の時代」の小説を読むには1や2は観てなくても問題ないよと。だからまずその小説が、どの時代に当てはまるのかを捉えるのが大事だよねってこと。

 

さらに初心者に襲いかかるのがカタカナ語の数。要は日本語に訳せない言葉、つまり固有名詞が異常に多いんですよね。これはどうすればいいか。一番良いのは一つ一つ調べること。ウェブ上にはウーキーペディアという、スター・ウォーズ百科事典に大体の言葉は載っていて、さらに写真付きのものも多いのでグッとイメージしやすくなるよね。

ただ問題があって、一つずつ単語を調べながら読む小説って大体つまらなくなるんですよ、なんか勉強してるみたいで。そこでオススメなのが、分からない単語は読み飛ばす!でも読み飛ばしすぎると、さっきも言った通り風景が思い浮かべられなくなる。なので、その言葉は何を指している言葉なのかを捉えれば良いのです。スター・ウォーズの固有名詞はざっくり分けてこれらがあります。

  • キャラクター名

これ大事。一番大事。ただキャラクターが増えてきて分からなくなっても小説の巻頭にキャラクター紹介みたいなのが付いているのもあるから、迷ったらそこを見よう。

  • 種族名

人間以外のエイリアンと呼ばれる人たちにも、見た目でそれぞれ名前がついています。それが種族名。ウーキー、トワイレック、イウォークなんてのがよく出てくる。これはキャラクターの見た目を想像する手がかりとなるもので、知っているとこのキャラはこんな見た目なのかと想像しやすくなります。

  • 惑星名(地名)

スター・ウォーズ小説は非常に多くの惑星が登場します。映画とかに登場したのなら良いんだけど、小説に出てくるものの多くはそこで初登場で、想像するための材料が少ないの何とかしてほしい。

  • その他

その他には、宇宙船、武器、役職、ドロイドなんてのがある。けど大体は分からなくても問題ない気がする。

 

これらは全て、風景を思い浮かべやすくするための情報で、もし分からなくても何を指している言葉化が分かれば、ストレスは大分減るはず。試してみて。

 

さて、スター・ウォーズ小説を読んでみたいけど、何から読めば良いのか分からないという人もいるのでは?いや、居なかったらごめん。もう既にこれを読みたいって思いがはっきりしてたら良いんだけどね。好きなキャラクターがいて、その人の裏話を知りたいとかがあれば。

ただスター・ウォーズ小説も色々な種類があり、初心者向けのものからかなりコアなものまであるので、チョイスを間違えると「全然分からねぇ...」となる恐れが。ちなみに僕が最初に読んだスター・ウォーズ小説は「アフターマス」という作品で、正直言って何が起きてるのか全然わかりませんでした。これは全て、初っ端から上級者向けの小説に飛び込んでいったから。まあ読みたかったから良いんだけどね。

スター・ウォーズ アフターマス

スター・ウォーズ アフターマス

 

なので初心者、中級者、上級者それぞれに向けたオススメ本を紹介したいと思います。

初心者にとってキツいのが風景を思い浮かべること。なので挿絵が付いている作品だと、ハードルが下がりますよね。ということで僕がオススメする初心者向けの本は「反乱軍の危機を救え! レイア姫の冒険」というもの。これは5と6の間の時代なのでその二つの映画を観ていれば、その流れのままメインキャラの間の出来事をきっちり補完してくれて分かりやすいし、ハラハラドキドキで面白いよ。

STAR WARS ジャーニー・トゥ・フォースの覚醒 反乱軍の危機を救え! レイア姫の冒険 (講談社KK文庫)

STAR WARS ジャーニー・トゥ・フォースの覚醒 反乱軍の危機を救え! レイア姫の冒険 (講談社KK文庫)

  • 作者: セシル・カステルーチ,ジェイソン・フライ,フィル・ノト,メディア・エッグ,駒田文子,西浩二,来安めぐみ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/12/08
  • メディア: 文庫
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次は中級者向けのオススメ本、「ジェダイの継承者」です。挿絵はなくなるんだけど、主人公が映画のメインキャラで馴染みがあるルーク・スカイウォーカー。4と5の時代の小説で、ルークはエピソード4の時点ではフォースで物を動かすことは出来なかったのにエピソード5では出来るようになってるの何でだろう?という話。こういう映画のちょっとした描写が壮大な冒険になるの超好き。

スター・ウォーズ ジェダイの継承者 上 (ヴィレッジブックス)

スター・ウォーズ ジェダイの継承者 上 (ヴィレッジブックス)

 

最後は上級者向け、「ターキン」です。そもそもこの主人公がローグワンとエピソード4で少ししか出てこないキャラ。アニメだともうちょい出番あるけどね。だからターキンがどんなキャラか分かる人は少ないだろうし、なおかつ彼の若かりし時期を描くから余計分かりにくい。でも彼なしでは帝国軍が違うものになってたよ、みたいな映画からでは決してわからない世界観の裏付けがねぇ!好き!

スター・ウォーズ ターキン 上 (ヴィレッジブックス)

スター・ウォーズ ターキン 上 (ヴィレッジブックス)

 

さらに上を目指すなら言葉の壁を超えてみよう。スター・ウォーズ小説は読む人が中々増えないので、大半の小説が未邦訳。しかし、ただでさえ理解しづらいスター・ウォーズの世界を英語で詳しく知っていけば見えてくる広大な世界があるはず!僕は今のところ「Inferno Squad」という小説を読んでみたいので、誰か時間を!時間をください!

Battlefront II: Inferno Squad (Star Wars) (English Edition)

Battlefront II: Inferno Squad (Star Wars) (English Edition)

 

ということでスター・ウォーズ小説の解説でした。面白いからみんなもっと読んでみよっ!この記事のおかげで読者が増えて、本が売れるようになって、もっと沢山邦訳されるようにならないかなぁー。かなぁー。