アニマル・キングダムのアバターエリアに行ってきたよ!

フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドに2017年、新たなエリアが誕生しました。その名も「パンドラ - ワールド・オブ・アバター」映画公開から10年経つ今も映画の興行成績は世界第1位を保っている人気映画「アバター」を元にしたこのエリアは、ディズニーの本気が感じられる凄まじい世界だったよ、というお話。

 

このエリアがあるのはディズニー・アニマル・キングダムというパーク。ここは世界で唯一動物や自然をテーマとしたパークで、語弊を恐れずに言えばディズニーが作った動物園。なので歩いていると猿山があったり、実際サファリパークみたいなアトラクションがある中で、派手なローラーコースターやファインディング・ニモのショーをしたりしてる、てんこ盛りなパーク。でもこれを作ると決めた時から動物保護協会とディズニーは幾度となく戦っていて...とか色々話すと長くなるので割愛。スマホであまりにも長い記事は読みたくないもんね。

そうアバターだよ、アバター。あ、勘違いしないで欲しいけど決して映画のアバターはディズニー作品ってわけではないからね。ディズニーパークにはディズニー以外の作品のものもあって、例えばスター・ツアーズ...いや、ディズニーになったな。あとマーベル...これもディズニーだな。それでアバターは20世紀FOX...これもディズニーか?今の所は候補って感じだけど。

それでアバターエリアには2つのアトラクションがあって、まずご紹介するのは「ナヴィ・リバー・ジャーニー」。ナヴィ族(顔が青い人たちの事だと思えば大体あってる)やその他多くの動物が住む川をボートに乗って巡るアトラクション。言ってしまえば風景を楽しむだけなのだけど、退屈かと言われると全然そういうことはない!ここは違う星の全く異なる生態系なんだという事を肌で実感できるほどの臨場感!あとオーディオ・アニマトロニクス(ロボット)がぬるぬる動く!今ディズニーのロボットの動き方がかなり不気味の谷を超えるか超えないかぐらいまで来てるので、ここを超えたら本当にもう見分けつかないと思う。

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まあ、正直ねこのアトラクションはお家でYouTubeを大画面に写して部屋暗くすれば8割体験できるんですよ。ただそれが一切通じない、体験がすべてのアトラクション、そうそれが「フライト・オブ・パッセージ」というもの。これは3Dメガネをかけて振動を感じながら映像を楽しむという、ディズニーパーク的にはかなりありふれたタイプのアトラクション。なのにですね、乗り終わった後に言葉が出てこないんですよ。感動で。それがなぜかというのを、どれだけ伝わるかわからないけど自分なりに伝えていきます。

実はウォルト・ディズニー・ワールドのすぐ近くには皆さんもご存知であろうユニバーサル・スタジオがあります。カリフォルニアや日本にもあるユニバーサルですけど、フロリダではこの2つの距離がとても近いの。なので2人は客の取り合いでいつも戦争状態。そんなユニバーサルは3D映像を用いたアトラクションがかなり多いんですね。バック・トゥ・ザ・フューチャーに始まり、ご存知スパイダーマン、最近ではミニオン、フロリダ限定のシンプソンズやジミー・ファロンなどなど。そして大きな話題になりました、ハリーポッター。大阪だと出来たのは最近な気がするけど、フロリダでは2010年にオープンしてるからまあまあ昔だね。このハリーポッターも3Dグラスを用いたアトラクションで、座席ごと振り回される「フォービドゥン・ジャーニー」と、ローラーコースターがセットになった「エスケープ・フロム・グリンゴッツ」の2つがあり、これがまあ凄い。(ただ乗り物酔いしやすい人は死ぬ)ハリーポッターという最強コンテンツを最大限活用した最強アトラクションをユニバーサルが作ってしまったわけ。

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さあどうするディズニー。その時ディズニーがやっていたプロジェクトは新ファンタジーランドというハリーポッターとは全く別ベクトルのもの。(これももちろん素晴らしいんだけどね。)さあ、ハリーポッターに対抗しうる作品は何かないか。そうだ、あのスーパー大ヒットしたアバターがあるじゃないか。あれを元に最高の3Dライドを作ったらハリーポッターに勝てるぜ!これが2011年頃の話。結局ディズニーは、ハリーポッターの名の下でユニバーサルから挑まれたこの勝負に勝てたのか。個人的な感想から言うとね、圧勝でしょ。

「フライト・オブ・パッセージ」は、映画に登場したバンシーと呼ばれる鳥のような生き物に乗って空を飛ぶというもの。これを巨大なスクリーンと3Dグラスで表現するのだけど、これだけじゃない。4Dとも呼ばれるこれらのライドは映像に水や香りなどの特殊効果、振動を加える事で圧倒的な没入感を実現してるのです。例えばみんな大好きスター・ツアーズは映像+振動、ミッキーのフィルハーマジックなんかは映像+水と香り。ハリーポッターはその点で言うと、椅子の振動を動作に昇華させて自由自在に動くという強みを持つのです。だから凄い。

ではアバターは映像、振動に何を追加したかと言うと、それは「感覚」。実はこのアトラクション、乗る乗り物は普通の椅子ではなくバイクのようになっていて表現としては座るよりもまたがるが近いという代物。そうする事で「バンシーに乗る」という設定を感じることができるのだが、それだけでは終わらない。お腹が当たるところや足を乗せるところも映像に合わせて揺れるのだ。文字にするとそれだけ?と思うけれど、緻密な映像、ど迫力のスクリーン(多分想像する大きさの5倍は大きい)、そこに乗り物の繊細な動きが足し上げられると...言葉が出ないほどの感動に結びつく。これこそが本気のディズニー。本気と書いてマジと読む。

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さてと、この上海楽しかったよブログでも書いたこの話題。

 

そう、「東京ディズニーリゾートが年代物に感じる...」という大・大・大問題。このアバターエリアの非常に罪深いところはソアリンをもう過去のものにしてしまったところなんですよ。これから東京ディズニーシーの最新アトラクションになるというソアリンが!

まあソアリンは巨大なスクリーンによる楽しさはもちろんあるし、初めて乗る人は絶対楽しめるんだけど、さっきの法則で言うとソアリンは映像+風っていうぐらいで、ディズニー&ユニバーサルの最新4Dに比べるとちょっとパンチが弱いんですよね。なんなら富士急ハイランドに先越されちゃったし。一方ディズニーワールドは2019年、楽しくないわけがないスター・ウォーズランドが完成するし、それに合わせてユニバーサルもまた凄く凄いライドを作ることでしょう!(最近はウォーターパーク作ってたみたいだけど)そんな、ライバル同士競い合い、他の追随を許さないほどの高みへと行くフロリダさんが羨ましいなぁと思った旅でしたとさ。おしまい。