トゥモローランド日本公開1周年おめでとう!

2016年6月6日でトゥモローランド日本公開から1年だよ!やったね!というお祝い記事。少し前から自分のTwitterやブログを読んでくださっている心優しい方々なら御存知の通り、自分はこのトゥモローランドという映画が大好きです。もう恋しちゃったレベル。なぜここまでこの映画にハマったのか...ということを再度振り返ってみたいと思います。

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ハマったきっかけを考えるに、全ての原因はdpost.jpという自分がいつも見ている、個人運営のディズニー系ニュースサイト。ディズニーのかなり詳しい情報まで取り上げていてオススメ。そしてこのdpost.jpでは、トゥモローランドのプロジェクトが出始めた頃、まだ映画タイトルが「1952」だった頃から取り上げていたのね。そんな中、2013年にアメリカでD23 Expoというイベントが開催され、そこでThe Optimistというめちゃくちゃ楽しそうなプログラムがあったらしくて、さらに映画公開が近づいてきた2015年4月頃にStop Plus Ultraという、謎解きゲーム方式の映画のプロモーションがスタート。これは映画に登場する秘密結社、プラス・ウルトラの謎の核心にせまる内容で追いかけていて凄く楽しかった。

 

そんなこんなで迎えた公開日。もちろん自分は公開初日に観に行き、もう大感動!予告編で何度も見て楽しみにしていた、ケイシーが初めてトゥモローランドに行くシーンはやっぱり大画面での迫力が凄かったし、イッツ・ア・スモール・ワールドのシーンもワクワクしたし、そして何よりケイシーとアテナが可愛い!何よりアテナらがただのロボットでは無く、オーディオアニマトロニクスというディズニー好きにはたまらない名前が付けられていて泣くかと思った(泣いた)。でも予告編とかで登場していたのは全てエッフェル塔のシーンの前まで。だからそこまでは大体ストーリー展開の予想はついていたんだけど、エッフェル塔以降はもう驚きの連続。ニックスは一目見て悪者だという想像はついていたけど、それでも彼なりの主張があって面白かった。

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さて、自分は泣きながらこの映画をみていたんだけど世間での評価は超低い!興行成績的にはボロボロで、批評家からの評価も低い。観た人からは「想像と違った」という意見が相次ぎ、確かに日本の宣伝ではウォルト・ディズニーを前面に出していたのがほとんど出ていなかったり、小さい子供と観に行ったら怖くて泣いちゃったなどの感想とかもあり。まあ確かにこの映画は想像していたものとは大きく違った。ロケットから降り立って荒廃したトゥモローランドを見たケイシーのように、自分もあのシーンはかなり唖然とした。物語を全て明るく楽しく、もっと子供向けに作れたはずなのにあえてそうしなかった。そこにきっと監督の想いがあるんだと思う。

 

Blu-rayのボーナスコンテンツに、映画を製作した時のブラッド・バード監督のインタビューみたいな映像があったんだけど、そこで監督さんがスペースシャトルの廃止に関して語っていた。スペースシャトルの廃止というのは映画の中でも大きく扱われていて、ケイシーの父親はNASAのエンジニアだけれどスペースシャトルが廃止されるから職を失う。なぜか。ケイシーの言葉を借りると、「アイディアを出すのは難しいけど、諦めるのは楽だから」1969年、人類は初めて月面着陸に成功し世界中が歓喜に満ちあふれた。1957年生まれのブラッド・バード監督はおそらくこの瞬間をテレビで観ていただろう。しかし今ではこの月面着陸は巧妙な嘘でハリウッドで撮られたなどの陰謀説が叫ばれている。監督は語る。「世界はもっと楽観的だった。いつからこんなに悲観的になってしまったのだろう」

 

「天才科学者たちが創った夢に満ちあふれた場所トゥモローランド」予告編だけを観るとこういった夢のような世界だと思っていた世界が実は30年前から荒廃していたなどと誰が想像しただろう。その意外性を狙ったら裏目に出ちゃったとかまあそんな感じだけど、自分は好きだよ。なぜならこの映画はハッピーエンドだから。ニックスやフランクに比べてケイシーは楽観主義者。彼女はどんな事だってうまく行くと信じているし、どんなに小さな事でも未来は変えられる。そして実際に彼女は世界を滅亡の危機から救い、世界中の人と一緒に世界を良い方向へ導こうとしている。ケイシーは様々な力を持っている。前向きさ、諦めの悪さ、実行力、そして楽観的さ。これらの力はどんな技能にも勝ると思う。かつて二コラ・テスラ、トーマス・エジソン、グスターヴ・エッフェル、ジュール・ヴェルヌらがプラス・ウルトラを立ち上げたように、そういった力が世界を良い方向へ変えていく。そういったことを監督が伝えたかったのではないだろうか。

 

とまぁ、色々考察してみたけれども、前半(エッフェル塔まで)の展開は純粋なワクワクがつまった楽しいシーンばかりだし、あくまでこれは娯楽映画だからメッセージ性にばかり注目していても楽しくないよね。自分が思うに、この映画の少し残念なところは映画の中に必要な情報を全て入れれなかったことかな。トゥモローランドはプロモーションが凄いってさっきも言ったけれど、たとえば「イッツ・ア・スモール・ワールドの設計図にブラックライトを当てると隠し通路が出てきた!」とかいうニュースがいかにも本当かのように出てきて、その"ニュース"だけを見てもよく分からないけど実際に映画でイッツ・ア・スモール・ワールドのシーンを見て全てがつながるとかまあそんな感じ。だけど映画だけ見た人は、いきなりイッツ・ア・スモール・ワールドが出てきて、いきなり水路が分かれてと、これだけ見たら「え?」ってなりますよね分かります。まず世の中にはイッツ・ア・スモール・ワールドがニューヨーク世界博という所でデビューしたということを知らない人が大勢いるというかその方が大多数なので、その部分の説明も無いと辛い。

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せっかく素敵な世界観を造り上げたのに、映画の中で一部しか触れられていなくてもったいない!という事で昔に色々ブログやTwitterを使って宣伝したけれども自分ひとりの力は限られてるし、どうせならディズニージャパンさんにもっとちゃんとやってもらいたかったけど、まあ過ぎた事はしょうがない。とにかく、世間が何と言おうと自分はトゥモローランドが大好きです。というわけで、トゥモローランドの日本公開1周年、本当におめでとう!