マペッツの素晴らしき世界

皆さんはマペッツについてご存知でしょうか?マペッツとは、人によって動かされているパペット人形のグループの名前で、1970年代にそれなりに一世を風靡し、現在までその人気はそれなりに続いています。まだまだ自分も彼らのことを知り始めたばかりですが、少し彼らのことを紹介してみたいと思います。

 

マペッツが誕生したきっかけは、1969年に放送が開始された超人気子供番組である「セサミストリート」。製作者のジム・ヘンソンという人は、セサミストリートの大成功を受けて、新たなキャラクターによるテレビ番組の制作をスタートさせます。それがマペッツの大本となるテレビ番組、「ザ・マペット・ショー」です。セサミストリートに登場するエルモやクッキーモンスターらはマペッツではありませんが、元の製作者や人形の動かし方などが一致しているので兄弟と言っていいでしょう。セサミストリートはあくまで幼児向けの教育番組ですが、マペット・ショーはそれとは一線を画した完全なるコメディー番組。キャラクターが皆思い思いのネタを考えて披露するのですが、中々過激なネタも多く。まあアメリカらしいと言ったらいいのか何なのか。

 

それではここでマペッツのメンバーであるキャラクターを紹介したいのですが、なかなかキャラが多くて大変なので、主要なキャラクターだけ。大人数のアイドルグループを見たら分かるように、どのグループにも真ん中で歌って踊る数人と、後ろで手を振っているだけで声は出せないメンバーとかいるじゃないですか。それと似たような感じで、さすがにキャラクターを全員出すとわけわかんなくなるからメインの数人しか出せないっていう感じ。まあでも基本的にどのキャラクターも個性が無駄に強いので、「あーこんなやつなんだー」と感じたらだいたいそれで正解だと思う。

 

まず中央の小さな緑のカエルがカーミット。「世界一有名なカエル」らしい。一番最初に生み出されたマペットで、マペッツたちのリーダー的存在。その右にいるブタさんがミス・ピギー。カーミットの事が好きで、彼とと長年くっついたり離れたりしている。そして一番左にいるのがフォジー。コメディアンだけど、ネタは大体滑る。そして一番右にいるのがゴンゾ。スタントをするのが好きで、しょっちゅう物を爆発させたり、大砲で飛んだりしてる。説明は以上!あとは流れで分かる!(投げやり)

f:id:stacyperry109b:20160518231917j:plain

しかしただ彼らの説明だけしても彼らの魅力は伝わらないと思うのでぜひ実際に見てもらいたい。そんな皆さんにオススメなのが、2011年公開の映画、その名も「ザ・マペッツ」!(そのまんま)

 

映画の中で描かれているのは、人間とマペッツが共存している世界。共存しているので街にマペッツが歩いていても誰も疑問に思わない。そんな世界。その中のスモールタウンという街に人間のゲイリーとマペットのウォルターが兄弟として暮らしていました。二人はとても仲良く暮らしていましたが、ウォルターはマペットなので成長期が訪れず、ゲイリーは身長が伸びてもウォルターは全く背が伸びず悩んでいました。そんなウォルターの心の支えに成っていたのがカーミットらマペッツだったのです。そんなマペッツも時の流れに逆らうことが出来ず人気は低迷。グループは事実上解散していたのですが、ウォルターがもう一度マペッツのショーを観たいと言ったことからグループの再結成に乗り出す!というお話。ミュージカル作品でもあり、主役のジェイソン・シーゲルとエイミー・アダムス、さらにカーミットやミス・ピギーなども歌いまくる!

f:id:stacyperry109b:20160518232049j:plain

この映画の面白いところは、映画の中でマペッツの人気が低迷し...と言っているけど実際もそうで、最後にマペッツの映画が作られたのは1999年で今回が実に12年ぶりの映画化。テレビシリーズも全然作られなくなり、かなり人気が落ちていたそう。そして実際にマペッツ制作チームが再結成して再びショービズの頂点を目指す!と意気込んで制作されたこの作品は大当たり!興行的にもかなりの成功を収め、多くの映画賞を獲得。なんとアカデミー歌曲賞も獲得しちゃったというから凄い。

 

それでもまだまだマペッツは日本での知名度が低く、2014年に公開されたザ・マペッツの続編である「ザ・マペッツ2/ワールドツアー」はシネマイクスピアリなどごく一部の映画館を除き劇場未公開、さらにDVDも未発売。そしてザ・マペッツ2/ワールドツアーもサウンドトラックは日本未発売。そんな日本ではまだまだなマペッツですが、皆さんどうぞ応援してやってください!よろしく!